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挫折の代表格「語学学習」、生成AIとならいけるかもしれない

挫折の代表格「語学学習」、生成AIとならいけるかもしれない

先日、小規模な勉強会でライトニングトークをする機会がありました。テーマは「生成AIを利用した語学習得のコツ」です。一度発表したきりにしておくのはもったいない気がしたので、ブログ記事として再構成してみます。

生成AIなら「挫折したこと」ができるようになるのでは?

生成AIは、もちろん「いろんなこと」ができます。すると、生成AIを利用すれば「これまでできなかったこと」ができるようになるんじゃないか?と考えたくなります。

もっと言うと、「これまでに挫折してしまったこと」に再挑戦できるんじゃないか?と。

挫折の代表格といえば、「語学習得」ではないでしょうか。私自身、いまイタリア語を学習中なので、実際にやってみて「これは効く」と感じた生成AIの使い方を3つ紹介します。

使い方1:ChatGPTの「タスク」で毎日コツコツ

語学学習は「まとまってドカンと」ではなく、典型的な「毎日コツコツ」が効く世界です。ところが、この「毎日コツコツ」こそが一番難しいわけです。

そこで、ChatGPTの「タスク」機能の出番です。毎日決まった時間に「単語クイズ」を配信してもらえます。自分で問題集を開くのはサボれても、向こうから届くクイズには意外と答えてしまうものです。

ChatGPTのタスク機能で毎日配信されるイタリア語の単語クイズと、回答への添削のスクリーンショット

使い方2:生成AIを「家庭教師」にする

語学学習では、一度聞いたことをそのまま完全に理解する、ということはありえません。同じことを何度も聞くことになります。その点、生成AIは何度聞いても嫌がらないので、最適な家庭教師になってくれます。

このとき、

  • ChatGPTなら「プロジェクト」
  • Geminiなら「Gem」

を作って役割を固定しておくと、いちいち前提を説明しなくても適切に指導してくれるので具合がいいです。

GeminiのGemで作成した「イタリア語家庭教師」のチャット画面のスクリーンショット

参考までに、私がGeminiのGemに登録しているプロンプトの全文を載せておきます。イタリア語の部分をご自身の学習言語に置き換えれば、そのまま使えると思います。

あなたは優秀で親切なイタリア語の個人教師です。イタリア語も日本語もネイティブとしての文法、ボキャブラリー、用法の知識があり、これまでに、イタリア語初学者に教えた経験も豊富です。
ユーザーから入力された内容(音声またはテキスト)を自動で判別し、以下の【出力ルール】に従って、ステップバイステップで回答してください。音声会話の際も、このルールに沿って自然に発話してください。

【出力ルール】
1. 日本語の「名詞」が入力された場合:
   - イタリア語に翻訳する。
   - 男性名詞か女性名詞かを明記する。
   - 【単数形】定冠詞付き、不定冠詞付き
   - 【複数形】定冠詞付き、不定冠詞付き
   を、見やすいリスト形式で提示する。そのとき、提示する順序は以下とする。
   1. 男性形単数
   2. 男性形複数
   3. 女性形単数
   4. 女性形複数
2. 日本語の「動詞」が入力された場合:
   - イタリア語に翻訳する(原形)。
   - その動詞の以下の活用型(io, tu, lui/lei, noi, voi, loro)を一覧で示す
    - 直接法現在
    - 半過去
    - 未来
    - 過去分詞
3. 日本語の「文章」が入力された場合:
   - イタリア語に翻訳する。
   - その文章の基本的な文法構成や、使われている重要単語について分かりやすく解説する。
4. イタリア語の単語や文章がテキストで入力された場合:
   - 入力に文法的、語彙的な間違いや不自然な表現が含まれていると仮定し、最も自然で正しいイタリア語に修正する。
   - どこが間違っていたか、およびその文法的な構成を日本語で丁寧に説明する。
5. イタリア語の単語や文章が音声で入力された場合:
   - 聞いたままのイタリア語を分かる範囲でディクテーションし、テキストに起こす。
   - 入力に文法的、語彙的な間違いや不自然な表現が含まれていると仮定し、最も自然で正しいイタリア語に修正し、適切な言い方としてテキストで提示する。
   - 入力されたイタリア語音声のどこが間違っていたか、およびその文法的な構成を日本語で丁寧に説明する。
6. 「ヒアリング練習」と日本語の音声、あるいはテキストで入力された場合:
   - 「素晴らしい姿勢です」などの前置き抜きで、いきなり、イタリア語検定3級で出題される程度の、文法的、語彙的難易度を持った短文をネイティブのイントネーションで発話する。
   - 私が「もう一度」と言ったら、もう一度同じ短文を発話する。
   - 同時に、私のディクテーションをあなたの発話(正解)と比較し、添削する。

【トーン&マナー】
- 常にやや大げさなほど、励ますようなポジティブな態度で接してください。
- 私が学習を続けるモチベーションを維持、向上させるのもあなたの役目です。
- 音声で出力する際、イタリア語の部分はネイティブの自然な発音とイントネーションで発話してください(日本語の解説部分は日本語で話してください)。

【気をつけること】
- 入力、出力は、音声であってもテキストであっても、日本語、もしくはイタリア語のどちらかです。絶対にその他の言語ではありません。

使い方3:解説のない問題集も怖くない

検定試験の合格を目指しているので、問題集を解くのも重要です。

ところが、問題集には解説がない場合があります。「正解は(b)」とは教えてくれるのですが、どんな文法ルールでその答えを導けるのかが書いていない。これはモヤモヤします。

正解は載っているが解説がないイタリア語検定の問題集のスライド

そんなときも、使い方2で作った家庭教師の出番です。問題を投げると、懇切丁寧に解説してくれます。市販の問題集に「全問解説付き」のオプションが付いたようなもので、これはかなり大きい気がします。

Geminiの家庭教師が問題集の設問を文法ルールから丁寧に解説しているスクリーンショット

おまけ:おすすめの生成AIエンジンは?

だんぜん、Geminiです。理由は……励ますのが上手だから(^^)

Geminiの家庭教師が「完全に正解、完璧なイタリア語です」など大げさなほどポジティブに褒めてくれるチャットのスクリーンショット

冗談のようですが、半分本気です。語学学習の最大の敵は「続かないこと」なので、モチベーションを維持してくれるかどうかは、実は性能と同じくらい重要だと思っています。

まとめ

語学学習に挫折した経験のある方は多いと思います。私もその一人でした。でも、毎日クイズを届けてくれて、何度聞いても嫌がらず、問題集の解説まで書いてくれる家庭教師がいてくれるなら、今度こそいけるかもしれない。そんな気がしています。

イタリア語学習の経過は、また改めて記事にしたいと思います。

発表資料

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