今日はLooker Studioの小ネタです。Googleの画像検索で「Looker Studio 棒グラフ 色 塗り分け」などで検索してみましたが、ひかかって来なかったので、意外と知られていないテクニックなのかも?と思って記事にしています。
Looker Studioで作った、最もシンプルな棒グラフは以下のようなものです。年別の売上ですね。データはダミーですので気にしないでください。

これ自体はなんてことはないのですが、上記のグラフを以下のように、年によって色分けするやり方を書いていきます。

まずは積み上げ棒グラフに変更する
まずは、普通の棒グラフから、積み上げ棒グラフに変更します。新規にグラフを作り直さなくても、「プロパティ パネル」を開いて切り替えることができます。今選択されている緑の矢印で示しているグラフを、赤の矢印が示すグラフに選択し直すことで実現します。

次に、「内訳ディメンション」を設定する
次に、「内訳ディメンション」に、メインのディメンションと同じ項目を設定します。上記の例では、メインのディメンションが「注文日(年)」となっているので、内訳ディメンションにも「注文日(年)」を設定します。下図で、赤枠の中が同一になっていることを確認してください。
すると、(一発でうまくいくときもありますが)、以下の通り「細いグラフ」になってしまうこともあります。

「積み重ね棒グラフ」を設定しなおす
そのように細いグラフになってしまったときは、「スタイルタブ」に移動して、「積み上げ棒グラフ」にチェックを入れます。

塗り分け棒グラフの完成
すると、下図のように「注文日(年)」で塗り分けられた棒グラフが完成します。

上記の色の組み合わせはデフォルトです。別の色を使いたい場合には、スタイルタブの「ディメンションの値の色の管理」から調整可能です。以下は渋めの色に調整してみました。

棒グラフの色を塗り分ける原理
これまで述べてきたように積み重ね棒グラフを利用すると棒の塗り分けができますが、それは以下のような原理に基づいています。
- もともとシンプルな「棒グラフ」は1色(ただし、色は変えられる)しか使えない
- 一方、積み重ね棒グラフは「内訳ディメンション」の値によって色が分かれる
- メインのディメンションと同じ内訳ディメンションを設定することにより、2020年の棒の「内訳」には2020年だけが、2021年の棒の「内訳」には2021年だけが含まれることになる。(2022年も2023年も同様)
- 結果として、内訳ディメンションの色が、棒全体の色になる
もっと勉強したい方は
もっと勉強したい方は、わたしが執筆した書籍や(動画の方が分かりやすいという方は)Udemyの講座があります。ご参照ください。

