「仕事は計画が10割」のブックレビュー

「仕事は計画が10割」のブックレビュー

同じUdemyの講師仲間の西村さん(日本IBM→リクルート→日本IBM)の初の著書「仕事は計画が10割」をご恵贈頂きました。1月26日発売です。現在、アマゾンで予約できます。すごく勉強になったので、レビューという形で紹介します。

アマゾンのページはこちら → www.amazon.co.jp/dp/4866215410

 

 

本書を読むメリット

本書を読むメリットは、私たちの仕事における「計画」の重要性を改めて認識でき、1`) プロジェクトにおいても、2) 定常業務においても、体系的に、ちょうどよい細かさの「計画」を策定する能力を高めてくれることにあります。結果的に、担当する仕事はスムーズに、ストレスなく回るようになるでしょう。

 

本書の提示する「計画の4ステップ」

「計画」はビジネスマンなら誰でも知っているフレームワーク、PDCAの最初の「P」ですから、「私は、もう知っている」と思ってしまいがちです。しかし本当にそうでしょうか?本書では、以下の、「計画の4`ステップ」という型を提示しています。「型」はノウハウの塊ですので、その型を教えてもらえるのは嬉しいですね。

 

  • ステップ1:「なぜやるのか?」、「どこまでやるのか?」→目的、ゴール、スコープの設定
  • ステップ2:「具体的に何をやるのか?」→タスク分解、資源・工数見積もり
  • ステップ3:「いつ、誰が、どんな順番でやるのか?」→スケジュール、体制、クリティカルパス
  • ステップ4:「どうやって管理するのか?」→運用・管理ルールの設定

 

非常に実践的で、誰でも学べ、身につけることのできるステップだと思いました。このステップに完全に準拠した計画を立て、お客様を含むステークホルダーと合意することで、プロジェクトはずいぶんスムーズに進みそうです。

 

私の経験に照らした本書の「ありがたいところ」

私の関わってきたのは複数のコンサルタントが共同して、お客様の「Webマーケティング支援」を行うプロジェクトです。プロジェクトには、必ず「キックオフミーティング」があります。事前にヒアリングが済んでいる場合、「じゃ、どうやってプロジェクトを回そうか?」のグランドデザインをお客様に披露し、大枠について合意をいただく大事なミーティングです。

 

そのミーティングで、お客様に「この会社はしっかりしているな」と思っていただくか、「あれ?この会社大丈夫か?」と思われてしまうかで、その後のプロジェクトのスムーズさは大きく変わってきます。その大事なミーティングのメインコンテンツであるグランドデザインとは、お客様の現状と、「ありたい姿」を確認するとともに、そこに到達するために、誰が、どの部分を担当し、どんなペースでアドバイスを提供し、どんなペースでお客様に対応してほしいのか、成果はいつごろ、どのくらい上がる見通しなのか、進捗はどのツールで、どのような頻度で、どんな会議体で確認するのか・・・などを含む「プロジェクトの計画」です。

 

そのミーティングで、致命的なのは、「計画に含めるべき要素が不足している」という指摘を受けることです。その指摘を受けると、一辺で信用は下がります。というのは、熟練のコンサルティング企業であれば、すでに何社も成功に導き、磨き抜かれた「型」があるんでしょ、とお客様が期待しているからです。

 

本書で紹介されている「計画の4ステップ」に準拠して、自社の「型」を検査し、見直し、加筆修正し、キックオフミーティングの準備をすることで、よりお客様の信頼を得られるグランドデザイン(=計画)とすることができるでしょう。ありがたい。そうした「型」をまだ持っていない企業や、新しい分野に取り組む場合には、この「計画の4ステップ」にそのまま準拠するといいでしょう。ありがたい。

 

生成AIの利用方法も

本書には、生成AI時代らしく、「計画の4ステップ」に沿って、生成AIの利用方法も紹介してくれています。いまどきですね。私が実際にやったら絶対成果でるよね。確かに!と思ったのは、自社の過去のデータを生成AIに読み込ませ、そこからアドバイスをもらう方法です。

 

例えば、10の成功プロジェクト、10の失敗プロジェクトについて、WBS(Work BreakDown Structure)や体制図、納品物などプロジェクト関連資料を読み込ませれば、これから開始するプロジェクトについて、かなり精度の高い「プロジェクトがスムーズに回るためのアドバイス」をもらえますよね。

 

これまで『なんとなくの自己流』で仕事(の、特に「計画」部分)に取り組んできていて、今後、そのやり方では限界だな、と感じているビジネスマンに最適な書籍だと思います。Webマーケティング界隈では、ずばり、プロジェクトマネージャーの人には大いに役立つと思いました。