ユニバーサルアナリティクスへのTableauからの接続
Tableau DesktopからGoogle アナリティクスに接続して、可視化、分析をしている人はたくさんいると思います。ユニバーサルアナリティクス(UA)の場合は、ネイティブのコネクタがあったので、接続は難しくありませんでした。
GA4へのTableauからの接続
一方、GA4への接続は、本記事執筆時点の2022年8月15日に最新版である、2022.2でもネイティブコネクタが存在しません。
ですので、TableauからGA4に接続する方法として、今、可能なのはBigQuery経由一択。ということになります。そのため、接続には実質的にSQLを記述する必要があります。というのは、BigQuery上のGA4データはページタイトル等の重要な情報がevent_paramsという入れ子に格納されているため、SQLで整形しないと使いものになるデータセットとならないためです。
GA4へのネイティブコネクタはいつ「来る」のか?
SQLが書ける人、もしくは、書いてくれる人が身近にいれば良いのでしょうが、そうでない場合も多々あることと思います。その場合、GA4へのネイティブコネクタ待ちということになり、いつ「来る」のかが知りたいところでしょう。
これについてはもちろん公式な情報はありませんが、少なくとも次バージョンである2022.3では「来ない」ことは確定しています。Tableau Desktopのbeta programで公開されている次のバージョンのプレビュー版に、GA4のコネクタが存在しないからです。とすると、早くても、次の次のバージョン2022.4以降ということになります。
ユニバーサルアナリティックスの新規処理終了を2023年7月1日に控える中、GA4の導入ペースは上がっており、Tableauを利用するマーケターはできるだけ早く、GA4ベースでの分析基盤やダッシュボードを作成したいところだとは思いますが、そうした人には少々残念なお知らせとなっています。
ネイティブコネクタが来れば事足りるのか?
では、(仮に、2022.4でも良いですが)TableauにGA4のコネクタが来たとして、そうしたらすべてハッピーでしょうか? それで事足りると言えるでしょうか? 私は少々懸念しています。というのは、GA4用の Data APIでは、すべて取得しようと思えば非常に多くのディメンションや指標が取得可能ですが、Tableau社がネイティブコネクタ経由でどこまで取得できるように開発してくれるかは未知数だからです。
というのは、APIを利用してデータを取得していると考えられる Google データポータルでは、取得できるディメンション、指標が(私の印象では)相当制限されていますので、同じことがTableauのGA4ネイティブコネクタでも起きるのではないか? と少々(先取りして)心配しています。
提供されているディメンションの種類数 | 提供されている指標の種類数 | |
---|---|---|
Data API v1 | 173種類 | 66種類 |
Google データポータル(Demo Account) | 100種類 | 43種類 |
約58% | 約65% |
まとめ
ということは、マーケターは、やはり(私がしばらく前から主張している通り)SQLを学ぶしかないんじゃないでしょうか? 私としては30時間真面目に勉強すれば、マーケターがGA4データを望みの形で抽出するくらいのSQLの力は十分身につけることができると思っています。
GA4の勉強よりはコスパ(所要時間 vs できることの増え方)良いと思います。
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