2023年、ついに、Tableau DesktopからGA4に接続するコネクターが登場しました。以下は、それを伝えるTwitterのTableau公式アカウントのツイートです。
そして以下のページが、GA4へ接続するコネクターのダウンロード方法、ダウンロードしたファイルの格納フォルダの指示等、必要な準備の解説ページです。(画像クリックでジャンプします。)
TableauからGA4への接続方法(動画)
接続はこんな感じです。リアルタイムのスピードで1分50秒の動画にしています。
TableauのGA4ネイティブコネクター検証してみた
世界中で今、いろんなユーザーが検証中と思います。私も検証してみたので、早速報告したいと思います。
個人的な感触ではありますが、結論から言うと、大変残念ですが
まだ、ビジネスでは使えないんじゃないか。
となりました。
TableauのGA4コネクターがまだビジネスで使えないと考える理由
理由は単純で、指標の値が安定しないからです。ディメンションを一つも適用しなければ私が主要と考える指標はGA4と合致しましたが、一つでも、たとえ、最も各指標に影響を与えないと思われる「日付」であっても、ディメンションを適用すると指標がGA4と乖離します。また、ディメンションを追加すればするほど、その乖離は大きくなるようです。
ディメンションと組み合わせて指標を可視化することで、トレンドの確認や特異値の発見、ディメンションメンバー間の比較をすることが必須ですので、この挙動はいただけません。
以下が私の検証結果です。読み込むディメンションと指標を調整しながら合計5回の接続トライしました。最初は欲張ってたくさん(というか、上限の9個まで)ディメンションを読み込みました。すると、かなりGA4と異なる値がでた指標があるので、ディメンションを減らして、減らして、、、。
最後のトライ5ではついにディメンションを全く読まない接続を行いました。そこではじめてGA4の数値と一致しました。
以下の画像は、GA4の探索レポート(自由形式)の値です。期間は2023年4月1日~30日。GA4のユーザー識別方法(レポート用識別子)は「デバイスベース」で設定しています。
そして、以下が各トライごとの主要指標の値(画面上部)と、その値を得たデータ接続の状態(ディメンションとメジャー一覧)です。繰り返しになりますが、ディメンションを読み込んでいないトライ5は完全に合致しました。(User Engagement Durationの102,100秒は1日と4.3時間なので、これも合致しています。)
安定したメジャーも存在する不思議・・・
上記のTableauの画面をよく見ていただくと分かるのですが、Total Users(総ユーザー数)や、Sessions(セッション)などが、読み込んだディメンション次第でGA4の数値と大きく食い違うのと対象的に、以下の指標については、ディメンションを変えても安定してGA4の数値と一致しています。カッコ内はGA4レポートでの指標名です。
ちょっと不思議な挙動で、かえって気持ちが悪いです。^^;
- Conviersons(コンバージョン)
- Engaged Sessions(エンゲージのあったセッション)
- New Users(新規ユーザー)
- Screen Page View(表示回数)
- User Engagement Duration(ユーザーエンゲージメント)
皆さんも是非、検証していただき、続報をお待ちしております。(私はSQL信者なので、私が、というよりは、業界的に)待望のコネクタだったのは間違いないので、「ワークアラウンド(頑張ってこうしたら使えるよ)」や、もっと良いのは「治った」が聞けると嬉しいです。
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