本コンテンツは今見ていただいている「後編」とそれに先立つ「前編」で構成されています。
前編では、SQLを記述すれば、Tableauでユーザーセグメントを適用して、主要な指標を可視化するところまで行きました。ユーザーセグメントは、「入っている(=真)」と「入っていない(=偽)」が自動的に対比されることもわかりました。
で、ここからがTableauのパラメータと、BigQueryのパラメタイズドクエリを使った便利ワザです。
パラメタイズドクエリとは
パラメタイズドクエリとは、SQL文の一部に、Tableauで作成したパラメータを「差し込む」こと、また、パラメータが差し込まれたSQL文のことです。
前編で掲載したSQL文を再掲します。パラメタイズドクエリを使うと、色で下線が付けられた部分に、Tableauのパラメータが指定した文字列を「差し込む」ことができます。

すると、BigQueryのコンソールに行かなくても、Tableauのパラメータを切り替えるだけで、以下のような素敵なことができます。
- 緑下線を差し込めば、開始日が調整できる
- 水色下線を差し込めば、終了日が調整できる
- 赤下線に、page_titleを差し込めば、page_locationでなくpage_titleをセグメント作成の対象とできる
- 紫下線を差し込めば、自由な正規表現でユーザーセグメントの条件を設定できる
- オレンジ下線を差し込めば、任意のイベントでフィルタをユーザーセグメントの条件を設定できる
パラメタイズドクエリの実際
では、実際のパラメタイズドクエリがどんなものか、見ていきましょう。
Tableau側でのパラメータ
まずは、Tableau側のパラメータです。こんな感じで作成しています。全部「文字列」で作成しています。
頭の●は、SQL文に差し込む部分と色を一致させててますので、SQL文と合わせて参照してください。

パラメータの表示
パラメータをVizに表示すると、以下の通りです。(今は、開始日、終了日等の条件をSQL文と合わせています。)

BigQueryに対するカスタムSQL(パラメータ付き)
次に、Tableau DesktopからBigQueryに対して掛けている、カスタムSQLを紹介します。本ページ上部のSQL文の色付きの下線のところに、パラメータ名が差し込まれていることが確認できると思います。これが、パラメタイズドクエリの実態です。

Tableau側でパラメータを変えると
Tableau側でパラメータの値を変えてみましょう。どのように動くのか見てください。画像では表現が難しいので、動画(1分17秒)にしました。音声も音楽も付けていないので、オフィスでもお気軽に再生してください^^;
最初にカスタムSQLが上記の通りに記述されていることを確認し、その後、パラメータの値を変えて、Vizの値がどう変わるかを撮影しています。ちなみに、速度については調整していません。(ま、小さいサイトなので、表示は早いです。)
まとめ
いかがだったでしょうか、BigQuery上のGA4のデータと、Tableauのパラメータと、BigQueryに適用するパラメタイズドクエリがかなり相性が良いことがご理解いただけたのではないでしょうか?
ただし、パラメータを切り替えるたびにSQL文が実行されますので、BigQueryの課金対象となることはご注意ください。
この記事に関連した学習リソース
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